キャラクターへの理解深まる【ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3D】視聴2度目 [Blu-ray] (2015)

2020年8月16日日曜日

[サラウンド 5.1ch 7.1ch ドルビーアトモス] [映像] 3D立体視 [映像] CG [映像] 特撮 [音楽] プログレッシヴ・ロック



【視聴2度目:英語音声・日本語字幕】
1度目は吹き替えで鑑賞。
2度目は字幕で観てみたい。

3D映画の場合「字幕に視点が合う」「合わない」の問題が生じるが本作は問題無く視聴できた。
字幕を追いながらの鑑賞は映像を十分に楽しめないデメリットがあるものの、吹き替え版よりも理解度は高いと感じた。特におびただしい固有名詞は耳よりも目から入ってくる方がずっと把握しやすい。

セリフの言い回しには一長一短があり「吹き替え」がいいものも「字幕」がいいものもある。



【理解度高まる】
1度目は追いつけなかった内容も、さすがに2度目になると大体の事はつかめてくる。
主人公だけではなく、キャラクター全員に重い設定・深い物語が用意されており、それらが交差するところにこの物語の本質がある。正にアベンジャーズシリーズの縮図のようだ。
何度も繰り返し観て、想像力を働かせることでキャラクターの内面に触れる。それぞれのキャラクターの魅力が分かってくるとより面白く感じられてくる。それがこの作品の醍醐味だと分かった。



【ヴィランの魅力/ロナン】
キャラクターの固有名詞さえ把握しきれない初回だったが、2回目ともなると自分好みのキャラも浮上してくる。
最も魅力を感じたのは本作のヴィラン本命キャラ『ロナン』だ。この人が属するクリー人、クリー帝国について具体的にはこの映画だけではよく分からない。分かるのは科学文明の高度に発達した『惑星ザンダー』とは対照的な古代文明的な性質。怪しげな儀式やメイクを施す場面など、伝奇的な雰囲気たっぷりなのが堪らない。


単純に「カッコイイなぁ」と思うキャラが『ロナン』だった。

古代文明的で怪しげな男性の顔メイクとくればイタリアのプログレッシブロックグループ『Osanna』だ。
オザンナ大好きなのだけど今回あのメイクもこのバンドが好きな要因の一つなのかもしれないな、と思った。




【ヴィランの魅力/ネビュラ】
2番目に魅力を感じたキャラが『ネビュラ』常に張りつめた緊張感と共にある。「本気」と書いて「マジ」と読むようなキャラだ。その姿勢は最後までブレない。
のらりくらりとしながらも仲間との「絆」と「強さ」を手に入れ勝利する『ガーディアンズ(主人公側)』とは対照的な末路。頑さゆえに自ら敗北を選んでしまう。そんな刹那的な行動が暗く輝く美しいキャラだ。

ネビュラを見ていると自然と連想されるのが石ノ森章太郎キャラだ。見れば見るほどそれっぽい。
そう思うと他のキャラも石ノ森化したくなってくる。ギャラクシーの面々は余裕で変換可能だった。むしろ全員が石ノ森作品に出てきそうな感じ。
やはり小学生の時に読んだ『宇宙からのメッセージ(1978年)』の印象が大きいかと思う。ヴィジュアル的に非常に近いイメージがあふれていると言えるのではないだろうか?






【ガモーラ、ネビュラ姉妹に石ノ森ヒーローの3要素をみる】
お互い『サノス』によって拉致され娘として暗殺者あるいは殺人兵器に育て上げられた姉妹。あまつさえ『ネビュラ』は体の大半を機械化されている。この時点で『サイボーグ009』『仮面ライダー』に非常に設定が近い。そして「同族争い」「親殺し」「自己否定」この全ての要素が映画の中で描かれていた。

平成ライダーシリーズのプロデューサー白倉伸一郎氏が『仮面ライダー』を作る上で外せない要素として定義。それが石ノ森章太郎の作家性とも語っている。




【ヴィランの魅力/サノス】
この映画では数少ない『サノス』登場シーン。この場面を3Dで観ると非常に美しく、緊張感あふれる空気感も相まって今作の静的な名場面の一つに挙げられる。
正直、この映画だけだと『サノス』って何なのか全く分からない。何の予備知識もない人間としては「裏で仕切ってるなんか偉そうな奴」ていう感じしか伝わってこなかった。

この映画1本観ただけでマーベル、MCU、アベンジャーズシリーズといったものに急速に興味が沸いてしまった。
そして当然のように原作コミックにも強い関心が及び、どれか読みたくて仕方がなくなった。
調べてみると、どれもかなり値が張る……。

最初に入手したのがデッドプール VS. サノス (ShoPro Books)
Amazonアウトレットからの販売でめちゃくちゃ安く入手できた。読んでみるとかなりぶっ飛んだ内容で衝撃を受けた。日本のマンガが矮小に思えたのは事実。読み進めていくとまるで古事記のような神話的世界観が展開されていて驚きしかなかった。アメリカ人の描くマンガってこんなにスゴかったの!?こんなのを普通に読んでるの!?


次に手をだしたのがサノス・ライジング (ShoPro Books)
この時点ではもう期待値がMAX状態だったけど読んでみて十分に満足感が得られた。さすがはダ・ヴィンチの末裔たるイタリア人絵師、画力がハンパじゃない。謎をひきずりながらの進行とグロテスクさ、秀逸なオチ。最高だ。
これを読んだらもう、サノスが好きになるしかないでしょう。


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