その理由としては前回加入時にはまだなかった、
『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界(2022)』
『ウィッシュ(2023)』
の2本を観てディズニーアニメ映画コンプリートを更新したかったのと、
これまでのディズニーアニメ映画を再び楽しみたくて加入した。
ところが久しぶりに加入してみると、
『SHOGUN 将軍』
『イワジュ』
など知らなかった様々な新しいコンテンツがあり得した気分に。
一方で特にもう一度観たいと思った作品
『リラクタント・ドラゴン(1941)』
が消されていたのは、知った直後に胃が痛くなるほどのダメージを受けた。
Disney+というサイトはメンバー以外にはかなり閉じられていてログインしないと配信ラインナップが分かりにくい。
『SHOGUN 将軍』はエミー賞受賞した9月以降は一般の知ることになったものの、5月の段階では観た人の評判は多く語られていて、そのほとんどが高評価だったにも関わらず、世間には全く伝わっていない印象だった。
『SHOGUN 将軍』はエミー賞受賞した9月以降は一般の知ることになったものの、5月の段階では観た人の評判は多く語られていて、そのほとんどが高評価だったにも関わらず、世間には全く伝わっていない印象だった。
さらに5月8日には『ザ・ビートルズ: Let It Be』が配信開始というのも加入するまで知らずにいたので嬉しかった。
『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界(2022)』
ジョン・ラセター氏辞任後のディズニーアニメ映画では今のところこれが一番面白かった。ガイア理論というのはかなり使い古されている気はするものの子供の教育には良いだろう。
私は男性同士の恋愛を全く否定するつもりのない人間なのだが、子孫を残すことのできない関係をあんな風にラストで描くことに関しては、語られていたテーマと矛盾するのでは?と思ってしまった。
ポリコレを無理強いされたことに対して一矢報いた結果があのラブシーンと考えるのが妥当なのかもしれない。
『ウィッシュ(2023)』
映像の見た目が心地良く癒しがある。乾いた雰囲気の色彩や世界観の表現は眺めていて楽しい。
内容についての評価は予告編を見ただけでジャッジできてしまい、全編観ても覆ることはなかった。
しかしながらアマヤ王妃というのが曲者で、どうもおかしい。実は彼女が影のヴィランという見方を導入するとこの作品もだいぶ旨味が出てくる。
『SHOGUN 将軍』
5月の時点で完結しており、既に大絶賛の嵐だった。時代劇というものには好き嫌いがあり半信半疑で観始めたのだが、毎日夢中になって最後まで観てしまった。次回が気になって仕方がない作りなので、一気見することができてありがたかった。
初見では分かりにくい謎な場面が多い作品だった。キャラクターの人格を読み取って、セリフを読み取って、エピソードの意味を噛み締めてようやく理解にたどり着く。余りにもあっけないラストに驚きつつも、全て納得して眺望が開けるような爽快感を得られた。
お気に入りキャラは藪重。生き様よりも死に様にこだわりながら誰よりも死を恐れた男だった。
『イワジュ』
第一話の掴みが良く、そのまま興味が持続して最後まで面白く鑑賞。 全体に尺が短いのも功を奏した。
一方で主要キャラクターたちの心情や立ち位置が上手く交わらずに平行線のまま終わってしまったのが惜しい。現実のナイジェリアの状況が反映されたであろう近未来の世界は映画の舞台としてとても魅力的だったのだが、貧困層と富裕層が織りなす関係性が絶妙に提示されながらもストーリー展開に生かされず、単純な勧善懲悪ものに終始してしまった。
おそらくはこの作品はクガリというアフリカ系クリエイター集団のデモンストレーションであり、実力の一端、存在感を示すためのものだったと受け取るべきだろう。
『ザ・ビートルズ: Let It Be』
前回加入時の『ザ・ビートルズ:Get Back』を観てから気になっていた作品。
膨大な記録フィルムを長尺な映画のストーリーとして成立させたピーター・ジャクソン監督の手腕は素晴らしかった。レット・イット・ビーの方は映画ではなくミュージックビデオとして捉えると素晴らしい出来。『ペイパーバック・ライター』『レイン』において最初にして最高のMVを作り上げたマイケル・リンゼイ=ホッグ監督もやはり素晴らしかったのだ。
監督本人やグリン・ジョンズなど登場せず、ゲットバックに比べて登場人物が少ないという印象。いかにもデジタルリマスター映像らしいゲットバックに比べてフィルムグレインを残した味わいの映像。元のヴァージョンとはエンディング部分が違っているのを確認。